高校生の時
一緒にカラオケに行った友達が
煙草を吸うのを見て
「ケッ」
と思った。

父親の車に乗ると
濃い煙草の匂いに
眩暈がした。

煙草を吸ってる人が
信じられなかった。
馬鹿野郎だと思ってた。
自ら躯を汚している
愚かな「異教徒」だと思っていた。

今日、愛車に乗って気がついた。
僕の車も父の車と同じ匂いがする。

「決別」のために吸い始めた煙草
今では、僕の大切なジカン。

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